バックパッカーと大麻の関係
今でこそタイの観光地のいたるところで大麻ショップが存在しますが、ちょっと前まではアンダーグラウンドなものでした。
表立って目の前に現れることはないが、常に影を感じる存在、それがバックパッカー旅と大麻の関係性でした。
バックパッカーにとって大麻は身近な存在
バックパッカーのバイブル「深夜特急」にもハシシは登場し、東南アジアからインド・ネパール、コーカサスへと抜けるバックパッカーにとって、マリファナは身近な存在と言えましょう。
もちろんそれらの存在を一切知ることのない旅もあります。
不確実性を極力排除した、予めすべての工程が手配された旅行をしていれば、こちらから探しに行かない限り、彼らの存在に気がつくことはありません。
でも、そのような旅行とバックパッカーが求める旅は異なります。
宮台真司氏の言葉で言えば、不確実性の中で人間の動物的性能を試すのがバックパッカー旅の醍醐味と言えます。
そうした旅では、こちらはなにもしなくとも、大麻のほうから近づいてきます。
トゥクトゥク運転手、個人ボートの親父、すれ違いざまの物売りなどが、"Weed", "Ganja"と囁いてきます。
「ほらきたよ」
この不確実性の旅の中での定番性が面白おかしく、毎回内心笑ってしまいます。
ぼったくりと並んで、「バックパッカー旅だなぁ」と認知する瞬間の一つである。
しかし現代の若者に大麻は勧めない
私は若い人にバックパッカー旅を推奨しています。
不確実性の中で人言の動物的性能を試すという機会は、生涯にわたる思い出や自信を形成してくれます。
これまでは、もしその過程で大麻に出会うことがあれば、経験しても良いと思っていました。
しかしながら、今の時代において、これからバックパッカー旅を経験する若者に大麻は勧めません。
今や日本でもSNS経由で容易に大麻が入手できてしまうからです。
旅先でのいっときの思い出に留めることができず、帰国後常習者になり得る環境が十分整っています。
バックパッカー旅は素晴らしい体験を与えてくれますが、薬物には手を出さないように気をつけてください。